先日CAEの国際会議に参加するためにはじめてニューヨークに行きました。
ニューヨークでは、日本では使用できない一般人の車に乗るuberXや、さらに相乗りまでできるuberPOOLももちろん使えますし、Uber Eatsはなぜか配送料無料の店まであります。
また、有名なビルの展望台ではAR用のタブレットが配られたり、シティーバイクというアプリで管理された乗り降り自由なレンタサイクルも普及していて、学会で見たCAEも含めて、やはりこの国はソフトウェアやアプリ開発の分野が進んでいるなぁと感じていました。
ところが、このシティーバイク、アプリは非常に良くできている反面、実際乗ってみるとヒドイ。。。
カードやカギにアクセスするにはかなり腕をねじらないと操作できなかったり、レシートが出てくる口は嫌がらせのような構造のアクリルのふたがついていて取り出すには無駄なテクニックを要します。
他にも構造上の細かい問題があるのですが、一番困ったのは、ペダルが特定の角度にあると干渉してスタンド(足)が上げられない。。。
しかもこの状態を解消するには、ペダルを順方向に回転させなければならないので(逆回転はできない)、スタンドを出したまましばらく走るか、後輪を持ち上げてペダルを回すしかありません。ただし、進む前方にはステーションが立ちふさがっているし、持ち上げるには異常に重い(予想の3倍)!
普通スタンドって後輪についてますよね!?なんでこんなとこにつけちゃったの?
まわりの複数の自転車を見比べると結構何度もバージョンアップされてるはずなのにココは何で改善しないの!?
そりゃ、乗れないことはないんだけど・・・この国のものづくりに対する姿勢や特徴が垣間見えた気がしました。
これに限らず、身の回りの様々な工業製品を比べてみても、やはり「ものづくりの品質」については日本はまだまだ有利な点は多いと感じました。
それだけに、日本が遅れていると言われるCAEやICTを使用したものづくりは、逆に今こそ加速しなければとも感じた出来事でした。
2018/07/31
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2018/05/31 O
みなさん、こんにちは。
突然ですが、解析はだれがやっていますか?
3D-CADが使える若手?解析専任者?派遣社員?外注?
本当は設計者が設計しながら解析できればサイコ―ですよね。
でも、設計もできて解析もできる人なんてなかなかいません。
なぜか?
新入社員が配属されてしばらくはどちらの分野も教育があったり、時間があったりして、なんかこの調子でいけば設計も解析もできるんじゃないかと思うんですが、
数年してふと気づいて見てみると、下のどれかになっています。
パターンA:設計はできるが解析はできない
パターンB:解析はできるが設計はできない
パターンC:設計も解析もできない。。。
なぜか?
パターンAの場合:
入社 → 設計がすこしできるようになる → 設計の仕事が増える → さらに設計ができるようになる → さらに設計の仕事が増える → 以下繰り返し
パターンBの場合:
入社 → 解析がすこしできるようになる → 解析の仕事が増える → さらに解析ができるようになる → さらに解析の仕事が増える → 以下繰り返し
パターンCは説明してもしょうがないですね。
「設計者CAE」という言葉がありますが、これはスーパーマンになれということなのでしょうか。
いいえ、・・・
後半につづく。
2017/08/29 O